小さな恋の物語
2人は、個々に帰宅する。
絢太は不意に視線を落とし、靴の爪先を見る。
そして、はぁ..とため息をつく。いろんな事を思い詰めながら、視線を前に戻す。
「あああああーーー!!!!!!!!!!!!」
全速力で直線の道を帰っていく。
疲れてきたところでダンダンペースが落ちてきている。
「疲れた」
少し息が荒れながら呟く。
ヨレヨレになった制服を直しながら、すごいゆっくり歩く。
今は家に居たくないから。