あなたに会いたくて
重い足取りで学校に向かっている私…

「はぁ…」

今日、何度したかもわからないため息をする

俯いて歩いていると

「うわ!?」

「きゃっ!?」

誰かとぶつかった

「ごめんなさい」

私は、何度も頭を下げると

「ぷっ…」

笑い声が頭から聞こえた

顔を上げると

「鈴木君」

そこには笑いを堪える鈴木がいた

そして、人差し指を左右にふり

「洋介って呼べって言ったよな」

とウインクをした

「一緒に学校に行かない?」

そう洋介に言われたが…

今日の夢が頭の中にあり、私は首を左右にふり一人で歩き出した
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