また会えると良いね
―――昼休み

ちーちゃんが窓の外を見ながら言った。

「ねぇ、中原くん来てるよ。」

『えっ??どこ?』

つい動揺しちゃって声が裏返った。

「うっそー(笑)」

『ひどっ!!!』

中原くんとは…

中学、高校の同級生

今はT大(めっちゃレベル高い所!!)の理工学部。

「なんでさぁ、ナナは中原くんと付き合わないの??」

『何でって?』

「すっごい仲良くてお似合いなのに...」

『中原くんとあたしはもともとそういう関係じゃないから!!』

「もうそれ聞き飽きたよ。」

・・・。

沈黙が続いた。

「過去になんかあったの?」

『何もないよ。』

「中原くんじゃなくてもナナはいろんな人に告白されてるのに…。

うちに話してくれないの?

うちに出来ることはないかもしれないけど、話聞くことくらいできるよ?」

・・・ちーちゃんには叶わないなぁ。

『今日、4時にマックで。』

「わかった。」

ちーちゃんはそれだけ言ってどこかへ歩いて行った。
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