ピッグさん
赤ちゃんだった女の子は、どんどん大きくなり、ピッグは女の子と友だちのように仲良く暮らしました。

女の子が幼稚園に行き、小学生になっても、女の子とピッグはお友達です。

ある年のクリスマス。
女の子とピッグさんが家にいた時のこと。

ストーブの側に置いてあった絵本に火がついて、火事になってしまいました。

家にはピッグと女の子しかいません。

女の子は怖くて動けません。

ピッグの姿も、煙と炎で見えません。

その時、ピッグが玄関に向かって走って行くのが見えました。

女の子は必死にピッグの後を追いかけました。

外に出て、周りを探しても、どこにもピッグの姿がありません。

女の子は、裸足のまま、ピッグを探しに走りました。
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