ピッグさん
消防車が駆け付けて、燃える家を消火します。

家の近くにいた人に、ピッグはどこに行ったか聞きました。

誰も知らないと答えました。

家の炎が消えて、家の中に入って行ったお父さんが、中から抱き抱えて出て来たのは、

煙にまかれて、息絶えたピッグでした。


ピッグは、女の子を救うために、最後の力を振り絞って、自分の姿を外へ向かって走って行くように…
女の子を外へ出すために、幻を見せたのです。


女の子は、ピッグに抱き付き、ポロポロ泣きました。

大切な友達。


生まれた時から、ずっと一緒にいたピッグ。

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