怪奇!学校の七不思議
職員室からのむせび泣き
深夜、誰もいないはずの職員室から、誰かのむせび泣きの声がする……。おそらくそれは十年前、同僚のイジメを苦にして自殺した教師が、うらめしい、うらめしい、と泣いているのだ……。怪奇、職員室からのむせび泣き……。
「―ていう話なんだ」
「へっ、むせび泣きだと?大体、それ誰か聞いたことあるのかよ?」
「いや、それは……」
途端にシゲルは口ごもった。この話に体験者は誰も見たことがない。
「いないってことは、むせび泣きも嘘ね」
断定するようにハルカは言った。
「でもひょっとしたらそれに近い現象は―」
と言いかけるシゲルを遮って、
「ないない。嘘、大げさ、まぎらわしいんだよ。そんな怪奇現象なんてない!」
サトシは強引に話を打ち切ってしまう。
その時だった。
「―ていう話なんだ」
「へっ、むせび泣きだと?大体、それ誰か聞いたことあるのかよ?」
「いや、それは……」
途端にシゲルは口ごもった。この話に体験者は誰も見たことがない。
「いないってことは、むせび泣きも嘘ね」
断定するようにハルカは言った。
「でもひょっとしたらそれに近い現象は―」
と言いかけるシゲルを遮って、
「ないない。嘘、大げさ、まぎらわしいんだよ。そんな怪奇現象なんてない!」
サトシは強引に話を打ち切ってしまう。
その時だった。