怪奇!学校の七不思議
「なにやってんだコルァ!!」

身体中の力が何者かの声によって全て奪われ、お尻から落下したサトシ。

いだいっ!こわいっ!いだごわい!!

痛みと恐怖でパニックになりながらもサトシはよつんばいになり、はっと顔をあげた。

「アハハハ!なーにしてんのよサトシ」

立っていたのはサトシと同じクラスのハルカだった。
「ハルカ!」

サトシは咄嗟に立ち上がり、ハルカに抗議した。

「いきなりなにすんだよ!びっくりするじゃないか!」

「不法侵入は犯罪かも」

ハルカは全く反省の色がない。

「不法侵入じゃないよ。忘れ物取りに来ただけ」

「忘れ物?じゃあ私も同じね」

「えっハルカも」

「うん。しかもハーリー先生の宿題よ……よりによって最悪かも……」

「え…お前もなのか?」

「お前もってサトシも?」

「うん」

ハルカはホッと胸をなでおろす。

「よかった〜私一人じゃとても怖くて行きたくてもいけなかったから……」

「シュウに頼んで一緒に行けばいいじゃん」

「シュウにそんな頼みごとしたら…迷惑かも」

「そうか……」

サトシも一人じゃなくなったのでホッとした。

「じゃあ、一緒に行くか」

ハルカは即頷いて二人は校門に手をかける。

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