世界の終りに恋の歌を
人間はもっと怖いもの、醜いものと教えられていたので、アムールのように美しいあの人間の姿がまぶたの裏に焼きついてしまったように離れません。

そのまま、眠りに落ちても夢の中で、彼に抱き起こされたあの感覚を、

目が覚めて着替えをしていても、耳元で囁かれたあの優しい声を、

食事をしていても、心配そうに覗き込んできた海の色の瞳を思い出します。

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