世界の終りに恋の歌を
人魚の姫は手を離すと、銀のナイフを構えました。
ナイフの切っ先が月明かりを反射します。
まさに、その人魚の姫の手が振り下ろされようという瞬間、王子が口を開きました。
「姫君、なぜ私を殺すのでしょう?」
人魚の姫君はその問いに手を止め、冷たい目で王子を見つめました。
「お前が私を害するからよ」
「私があなたを害する?」
身に覚えも無い事に王子は眉をひそめ、人魚の姫君はその態度が白々しいとばかりに王子を睨みましたが、全くわかっていない様子なので、その答えを口にしました。
「お前が私に呪いをかけたからよ」
「呪いを?」
その言葉に王子は驚いて聞き返しました。
ナイフの切っ先が月明かりを反射します。
まさに、その人魚の姫の手が振り下ろされようという瞬間、王子が口を開きました。
「姫君、なぜ私を殺すのでしょう?」
人魚の姫君はその問いに手を止め、冷たい目で王子を見つめました。
「お前が私を害するからよ」
「私があなたを害する?」
身に覚えも無い事に王子は眉をひそめ、人魚の姫君はその態度が白々しいとばかりに王子を睨みましたが、全くわかっていない様子なので、その答えを口にしました。
「お前が私に呪いをかけたからよ」
「呪いを?」
その言葉に王子は驚いて聞き返しました。