世界の終りに恋の歌を
「お前に逢った後から、私の胸は締め付けられるように痛みます。

お前のことを思い出すと鼓動が速くなり、嬉しくなったり泣きたくなったり、気分が揺れます。

それは、お前が私に呪いをかけたからよ」


「なるほど」

王子は人魚の姫の言葉に優しく目を細めました。

「さあ、お前の身体を差し出しなさい。お前がかけた呪いを解いてやるわ」

人魚の姫の命令に、

「どうぞ」

と王子は一歩人魚の姫に近づきました。

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