世界の終りに恋の歌を
二番目のお姉様も、

「私も一緒に行ってお手伝いするわ」

と右手を握りました。

三番目のお姉様が、

「では、みんなで参りましょう。そして、この呪いをかけた人間を殺しましょう」

とそのうえに手を添えました。


人魚の姫は慌てて手を離し、首を横に振りました。

「だ、大丈夫です、お姉様。私ひとりで呪いを解いてまいります」

そうして、心配するお姉様達の手引きでお城を抜け出し、王子の元へ急ぎました。
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