世界の終りに恋の歌を
「姫君が私の国に来られませんか?」

逆に王子が人魚の姫にこう問いかけました。

人魚の姫は少し考えて、首を横に振りました。

「ダメよ。お父様もお母様もお姉様達もいなくて、海も無かったら私はきっと死んでしまうわ」

「そうですね」

確かに、この人魚の姫を城に招くのは困難だと王子も思いました。

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