永遠の片思い
内線の音がする

『はい』
『終了時間です』
店長の案内だ。

『良かったらメールくださいね』
あたしはにっこり笑う

『うん、ありがとう』
彼はちょっと笑ってたように見えた。

『ありがとうございましたー!!』

深々と頭を下げた。
彼は振り向かずに階段を足早に降りていった。

その背中には天使の羽が生えてるかのような軽い足取りだった。
< 7 / 15 >

この作品をシェア

pagetop