60代の少女
麟太郎が「同意」というように首を縦に振った。
「なんていうか、前より感情的になったって感じがするんだよ。まぁ、もともと感情的な俺から言わせてもらえれば、不便なこともあるけど、いいことなんじゃねぇのかなって」
元博は目を瞬いた。
この友人は本当に、意外と周りを見ている。
自分と正反対だから気が合うのかと思っていたが、もしかすると自分と近いから気が合うのかもしれない。
ただ何かを挟んで、それに向かい合っているか、背を向けているかの違いだけで。
麟太郎の傍で、江梨子が小さく嘆息した。
「まぁ、麟太郎は、ちょっと感情的になりすぎよね。元博くんと足して2で割るくらいがちょうどいいんじゃないかしら?」
「なんていうか、前より感情的になったって感じがするんだよ。まぁ、もともと感情的な俺から言わせてもらえれば、不便なこともあるけど、いいことなんじゃねぇのかなって」
元博は目を瞬いた。
この友人は本当に、意外と周りを見ている。
自分と正反対だから気が合うのかと思っていたが、もしかすると自分と近いから気が合うのかもしれない。
ただ何かを挟んで、それに向かい合っているか、背を向けているかの違いだけで。
麟太郎の傍で、江梨子が小さく嘆息した。
「まぁ、麟太郎は、ちょっと感情的になりすぎよね。元博くんと足して2で割るくらいがちょうどいいんじゃないかしら?」