60代の少女
「うん。逆に、元博の作品と四五六さんの作品は、正反対。・・・なのになんで四五六さんの弟子になったの?」
「何で、か・・・」
改めて、考えてみる。
四五六の作品は、基本粗い。本人の性格をそのまま絵に表したような、筆や絵の具を大掛かりに使った作品が多く、確かに元博の作品とは似ても似つかない。
直接的なことを言えば、江梨子の紹介なのだが、それでも彼の弟子になるのを選んだのは自分だ。
強いて言うなら―――
「・・・直感」
これしかなかった。
というよりも、これ以外の言葉では形容できない。
「ふふ・・・なにそれ?」
いちが押し殺したように笑う。
「何で、か・・・」
改めて、考えてみる。
四五六の作品は、基本粗い。本人の性格をそのまま絵に表したような、筆や絵の具を大掛かりに使った作品が多く、確かに元博の作品とは似ても似つかない。
直接的なことを言えば、江梨子の紹介なのだが、それでも彼の弟子になるのを選んだのは自分だ。
強いて言うなら―――
「・・・直感」
これしかなかった。
というよりも、これ以外の言葉では形容できない。
「ふふ・・・なにそれ?」
いちが押し殺したように笑う。