60代の少女
「そういえば、四五六さんの個展って、もうすぐだったっけ?」
「ああ。そろそろ師匠も焦ってくれないと困るんだけどな」
「私も搬入の手伝いに行っていい?」
「・・・いいのか?手伝ってもらって」
最近ではめっきり小間使いのようなことをしてもらっている。
その上、個展の搬入の準備まで手伝ってもらっては、さすがに気が引ける。
「だって手伝ったら、四五六さんの個展をタダで見れるでしょ?」
そういう邪な考えもあったか、と元博は半分呆れて呟いた。
いちは「悪い?邪で」と、口を尖らせる。
雪は、小さなダンスを踊っている。
積もることはないだろうが、この美しいダンスは、見ているだけで冬の訪れを実感させる。
「ああ。そろそろ師匠も焦ってくれないと困るんだけどな」
「私も搬入の手伝いに行っていい?」
「・・・いいのか?手伝ってもらって」
最近ではめっきり小間使いのようなことをしてもらっている。
その上、個展の搬入の準備まで手伝ってもらっては、さすがに気が引ける。
「だって手伝ったら、四五六さんの個展をタダで見れるでしょ?」
そういう邪な考えもあったか、と元博は半分呆れて呟いた。
いちは「悪い?邪で」と、口を尖らせる。
雪は、小さなダンスを踊っている。
積もることはないだろうが、この美しいダンスは、見ているだけで冬の訪れを実感させる。