60代の少女
「・・・彼女と2人だけで遊びに行ったりするのを、付き合ってるって言うんなら、そうなんじゃないですか」
「・・・好きなのか?彼女のこと」
「・・・嫌いじゃ、ありません」
「じゃ、どうでもいいのか」
「・・・どうでも、よくはありません」
「なら、好きなんじゃねぇか」
ああ、また正論だ、と思いながら、元博はため息をついた。
確かに、自覚はしている。いちと共にいるとき、とても穏やかな気分で笑えている自分を。
彼女の顔を見ると安心して、彼女の手を握ると熱くなる。
なぜか時間があると、ふと彼女を思い出して、なかなか頭を離れてくれない。
いちは元博にとって、今や「特別な人」という位置にいる。
この気持ちを「好き」だというなら、そうなのだろう。
そう考えたら、妙な照れくささが湧いてきた。この会話をこれ以上続けたくなかった。
「・・・好きなのか?彼女のこと」
「・・・嫌いじゃ、ありません」
「じゃ、どうでもいいのか」
「・・・どうでも、よくはありません」
「なら、好きなんじゃねぇか」
ああ、また正論だ、と思いながら、元博はため息をついた。
確かに、自覚はしている。いちと共にいるとき、とても穏やかな気分で笑えている自分を。
彼女の顔を見ると安心して、彼女の手を握ると熱くなる。
なぜか時間があると、ふと彼女を思い出して、なかなか頭を離れてくれない。
いちは元博にとって、今や「特別な人」という位置にいる。
この気持ちを「好き」だというなら、そうなのだろう。
そう考えたら、妙な照れくささが湧いてきた。この会話をこれ以上続けたくなかった。