恋の神サマ!

5時。

そろそろいいだろうと席を立つ。


座りすぎでお尻痛い。



私はよろよろと1組へ向かった。



粘ったかいがあり、廊下も教室も人の気配はまったくない。



うん、やっぱりさっきの胸騒ぎも気のせいだ。








私はそっと1組に入ると、悠芽の席へ向かった。





これで何度目の変態作業だろう。



悲しい気分で悠芽の持ち物に髪がついてないか探る。


くそう、これも、赤坂さんの幸せのためだ!!



探ること10分。





あ!!!!



私は体育着に悠芽のものと思われる髪の毛が1本ついているのを発見した。



「やったぁ〜!!!!」


髪の毛をつまみ上げ、思わず口にした喜びの言葉。





だから。









「よかったな??」









うしろに立つ人の気配に気付かなかったんだ、


と思います。
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