恋の神サマ!
悠芽の目はあたかも獲物を捕まえた肉食獣の目のようだった。
妖艶に笑って彼は言う。
「さて…。今度こそ教えてもらおうか??」
「な、何をでしょうか??」
私は愛想笑いを浮かべるしかできない。
ていうか、離して!!!!
「決まってんじゃん。お前が何してたかだよ」
頭の中ぐるぐるな私とは対照的に彼は余裕の表情で言った。
「ご、ごみが付いてたからとらせていただきました!!」
私の渾身の言い訳。
すると――――
悠芽はぐ、と私に顔を近付けてきて、言った。
「へぇ、嘘つくんだ??」