俺様執事のち、二重人格。
その言葉に、
感謝半分、困惑半分。
でも、
結構ありがたい…かも。
「…ありがと。」
…素直に言ってみた。
「だから、その代償として
キスもらいます。」
えっ…?
「ちょっ…んっ?」
数秒だけの、甘い甘いキス。
初めての出来事に
頭がクラクラする…。
私の純粋な
ファーストキス…。
「んっ…
ごちそうさまです、お嬢様。」
色っぽい吐息、
しかも執事口調。
いききなり過ぎて
頭が混乱する…。
キスなんてしたことない…。
…とにかく、
心臓の音が煩い。
「…やっぱり。
月、
男嫌い治ったのか?」
…あれっ?ほんとだ。
今まで
全然感じてなかった…。
っていうか、
知ってたんだね。
まあ、見ればわかるか。