俺様執事のち、二重人格。





「月様、ホントに雅弥には
お気をつけ下さいね。
あまり近寄りすぎないよう…」






「…どこまで
心配してんのよ…」





「…月様の男嫌いと
雅弥の女好きがあるからで
ございます。

…雅弥に食われるのは
ごめんでしょう?

…なによりまだ、俺も
食ってないし…」








…今の、最後の呟き
余計でしょ…




ってか、
今のが本心だとしたら、
とんだ
独占欲の持ち主だよ、爽汰。








ああ、きっと今も
顔真っ赤だろうな…






「お前、相変わらず
ウブな反応するな。
…そんなビビんなくても
ひょんな事じゃ、
食わねえよ。

お前の出来次第だな。
……それなりに
お仕置きも必要だろ?」








王子様フェイスに
唇の端を上げて笑う
イジワルなドS執事を見て、
悪寒を覚えるのは
私だけでしょうか。





< 30 / 84 >

この作品をシェア

pagetop