俺様執事のち、二重人格。
「くっ…
食わないでください…」
「精々
頑張ってくださいね、
お嬢様」
…こんのバカ狼~っ!!
「お嬢様、
学校に到着しました。」
特Aのバッチと
PSランク執事とは
恐ろしいもので、
下のランクの人達は、
皆、道を開け始めた…
「…あっどうぞ、
お構い無く…」
シーン…
うぅぅ…
…こういうお嬢様的なの
無理だよ~っ…
どちらかと言えば
威張って歩くタイプ
じゃないし、私。
雑草にも隠れたい
くらいだよ…。
「…爽汰~っ…」
こういう時だけ
泣きつく私に
低いハスキーボイスで
呆れたように囁く爽汰。
「貸し、1な。」