俺様執事のち、二重人格。





「じゃあなんでお風呂…」





「骨折し慣れてるから、
もう、対応の仕方とか
ばっちしなんだよね」






「ばっちし…
じゃないわよ!!
…ちょっと来て!!」







爽汰を
爽汰のベッドルームに
連れていって、
救急箱をとりだした。







「…痛いかもしんないけど…」






ベッドに座る爽汰の
手や足の切傷を
消毒液を染み込ませた
コットンで消毒していく。











眉間に
シワを寄せる爽汰から、
痛さがうかがえて…






やっぱり
お湯と消毒液は違うよね…






「…ごめんなさい」


気づいたらそう呟いていた。










痣には
丁寧に湿布を貼っていって…


あと…残すは爽汰の体…




思わず動揺して、
目が泳ぐ私に爽汰は
優しい目を向けて、






「…も―充分だよ。
さんきゅうな。」


爽汰なりの心遣い…






そこで、「うん」て
一言言えば止めれたけど…




でも、私決めたんだもん。

今日は爽汰に
なんでもするって。






「傷…まだあるよ?

それに…
あたしが納得しない…
最後まで…やらせて?」




< 60 / 84 >

この作品をシェア

pagetop