俺様執事のち、二重人格。
「えっ?
おいっ…ちょっ!!」
その後は
もう半ば強行突破!!
こんなに動揺する爽汰は
初めだよ―…
まさか、
あんな大胆な発言を
したこともなければ、
出来ない私が
あんなことを言うなんて…
なんか、
自分じゃないみたい…。
手当てといえども、
なんだか、恥ずかしくて
顔を上げれなくて…
「…いいから黙ってて。
すぐ終わるから。」
冷静さを気取る手前、
手は震えていて、
爽汰の体に
触れるごとに
心臓がドクンって跳ねる。
「くすぐった…」
「ごめん…」
もう、背中に回りこんで
湿布を貼りまくり!!
…背中は湿布だらけ!!
「はい、背中終わりっ!!」
バシッ!!
「いってぇ!!
おまえ、
俺、一応怪我人。」
あっ、つい思わず
背中叩いてしまった…
照れてるのか、
顔が少しだけ紅い爽汰。
…いや、でもコイツ
至って冷静だから
相当遊び慣れてるだろうし。
…シャワー上がり
だからだよね、完璧。