俺様執事のち、二重人格。





爽汰が、
小さくなっていく…







なんでかわかんないけど、
また
一人になると思ったら
鼻の奥がツンとしてきた。




…どこまで
今日寂しがり屋なんだ、
アタシ。










「…そっ、爽汰!!」



気づいたら、無意識に
そう呼びかけていた…。









いや、でもこんな時って
誰かにいてほしい…なんて。




でも、友達だったら
まだしも
爽汰は男…だもんね…。







呼んだものの、
戸惑っていると…











「…そばにいて欲しいの?」





えっ、何で…?




…なんで
思ってること全部
爽汰に筒抜けなの…?






「…顔に書いてある。


しかも不安でいっぱい、
今にも泣きそうって
顔してる。

…今日のことが怖かったか?」



「…うっ…そんなところ…」






恥ずかしくて
目を逸らす私って、
やっぱり素直じゃないな…








「…寝るまで
側にいてやるよ。

なんなら
添い寝してやろうか?」




「…添い寝は…遠慮。
ソファーがあるから…」



「…チッ」




爽汰、珍しく優しい…






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