俺様執事のち、二重人格。







片手で安々と爽汰の体に
引き寄せられる私。






ムリムリ!!


このままじゃ爽汰の抱き枕に
なっちゃう!!









必死に押し返していると、




「ケガ…痛いんだけど。
あ―あっ…
体張って助けたのに
そういうことすんだ。」










その潤んだ目にアタシが
弱いのを知ってて
そういうこと…




もう、
爽汰の鬼っ!!悪魔っ!!









でも、次の瞬間、




「チッ…俺がお前を離したから
今日こんなことに
なったんだろ。

だから…
上手く言えねぇけど、
今日は
俺のワガママに付き合え。」







それって、
今日離したことを
後悔してくれているの…?

怒って…ないんだ。







照れてるのか、
顔を逸らす爽汰が
無性ににいじらしくて…




「変なことしない、触らない。
これが守れれば
考えてあげてもいいよ?」





なーんて
余裕かましてみたけど…









「…逆らってんじゃねーよ。

お前も湯冷めして、
冷たいんだから、黙って
抱き枕になっとけ。」



はい、
従うしかなさそうです…








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