俺様執事のち、二重人格。







「うっ…はい…」








とは言ってみたものの、

恥ずかしくて、
ドキドキして、
…早くも死にそうです。









だってそうでしょっっ!!?

アタシ、
男と、こういう経験
ないんだよっ??







いくらなんでも夜に
ベッドで
彼氏じゃない男の子と
抱き合って寝るなんて…






「なにつっ立ってんだよ、
さっさと寝るぞ。」


…も、逆らえない…。







仕方がないから、
固く目を瞑って
爽汰に引っ張られるまま、
爽汰の腕の中へ…。







「ん…お前、熱いな。
…幼児体温みてぇ。」



小悪魔のような顔をして
ニヤッと笑う爽汰。







「…バカ、
幼児じゃないし…」



ホントに変に緊張する…






でも、心なしか
背中に回されてる手も
震えてる…?

ってか顔も赤い…?







「…あんまみんなよ。
顔に穴が開く」


「…ぶっ!!」



勢い良く、ぐっと爽汰の胸に
押し付けられて…。






もう、だめっ!!!!

なんか、
くらくらしてきた…






そのまま、いつの間にか
意識が飛んでたのは
言うまでもなく…







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