俺様執事のち、二重人格。
あのことがあった後、
3人にお礼がしたかった私、
最終的に行き着いた先が
コレだった…。
…財力は使いたく
なかったんだけどね。
「月―っ、ありがとう!!」
「月チャ―ン!!
ゴフッ!!爽汰痛い…」
爽汰は
財閥絡みの仕事があるって
言ってたけど…
「…危ないのがいるから
俺も行く」
というワケで、見事
全員参加。
そして、爽汰は天音家執事に
触発でもされたのか
何故か執事モード…。
「月様、段差
お気をつけ下さい。」
もうっ!!
こんな時だけ
堅苦しくなるんだからっ!!
「あ、うん…席は…」
「こちらに
お掛けください。」
あ、隣に座れってか…。
まぁ、百合奈も雅弥くんと
座ってるしね…
諦めて、
ふかふかのシートに座って
ベルトを締めた。
「まもなく、
出発致しますので、
準備をお願いします。」
ん?準備って何をすれば…?
あれ?
そいえば、アタシ
人生…初の飛行機体験…?
…うぎゃぁあぁっ!!