しあわせ家族*゚
「あっ!もうバス来る時間だ!!」
気が付けばもう8時。
幼稚園のバスに乗る子供達を見送った。
あたしと裕樹は家の隣にある美容院を二人でやっている。
子供達を見送った後、お店の準備までしばらく時間があるので家事をする。
朝ご飯の食器を洗っていると後ろから裕樹が抱きついてきた。
「どしたの?」
「ん〜?葵、好きだよ。」
「えっ?」
「お前のことすげぇ好き。」
いきなりで驚いた。
裕樹は普段好きとかなかなか言わない。
なのに二回も。
久しぶりにドキドキした。