俺様執事～TRADE KISS！【短編】

暁人は、無言になった私に冷たい視線を投げた後、言った。



「もう、いい。

わかった」



「あ……」


私の声に反応を返すことなく、バタン、と私の部屋を出て行ってしまった。



出る間際、ちら、と見えた顔が、

傷ついたような、

悲しそうな、

そんな顔で。



ひとり、部屋に残された私は、なんだか罪悪感でいっぱいになった。