*― リ ト ル―*
背中をチョンとつつくだけの振動に、かなり大きな悲鳴を出したあたし。

勿論、皆さんの視線をあびるあびる...



「あ・・・///」



あたしは身体を小さくして顔を赤くした。

なにやってんだろ...あたし。

恥ずかしっ・・・///


・・・クスクス。


後ろから小さく笑う声...

なッ!!



「笑うなっ・・・」



あたしは後ろの奴に小さな声で怒りの言葉を放つ



「ごめんなさい。...面白かったから・・・つい・・・」



・・・かわいい...。

後ろの子は金色の髪の毛で二つ結び。

毛先は毎朝苦労してるだろう、上手にくるくる巻いている。

大きな目に、くるんとはねている長いまつげ・・・。

誰もが憧れるな...このかわいらしい顔。

身長は、座ってる限りあたしと同じくらい・・・。いや、少し小さいか?

笑い方も上品に口に手をそえてクスっ・・・とちいさな声で・・・。



「何を・・・?そんなジロジロ...」

「へっ!?」



ジロジロいやらしい目つきで見ていたあたしはオッサンか!!と、遅れたツッコミ・・・。



「ご、ごめん...」

「いいえ。あなた、名前は?」

「あ...野々垣雅です・・・」

「雅ちゃん?わたくしは、藪革マリアと申します。」



マリア・・・?

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