*― リ ト ル―*
そのまま連れていかれた場所は学校の裏側の倉庫。

倉庫でさえもすごい大きい...



「で、なんで泣いてんの?」

「・・・」



あたしは視線を落として、目をあわせない...



・・・ぐいっ


「なぁ!」

「・・・!」



頬を手でつかまれ強引に目をあわせられた

・・・なによ。



「名前...」

「は?」

「あんたの名前は?」

「そんなのどうでもいいだろ?」

「じゃああたしの事だって、あんたにとってはどうでもいい事じゃない...」

「・・・・」

「あたしはあのキーホルダーを返してほしいだけ...」



アンタには...関係ない。
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