*― リ ト ル―*

友達

「...すいません。」



私と銀二君はそーっと教室に入った。

あぁ...皆さんの視線が痛い・・・(泣

まぁ...教室から出て行くところを、おもっきり見られてたから皆が見るのも無理ないよね・・・

幸い、先生はいなかったので怒られる...ということはないよね。(多分



(先生いなくて良かったな。)



銀二君が耳元でボソっと喋る

顔が近いっ!

銀二君のこと、好きじゃなくても頬が赤く染まるよ~~ッ!!

あたしがてんぱってる間、銀二君はスッと横を通ってあいている席に座った

席っ...あたしも早く座ろっ!


ガタンっ―――。


椅子に座って、あたしは持ってきた本を読んだ。

内容はホラー。中学の友達に進められて今少しだけ読んでいる。

うわ、人の目を人が食ってる...!怖い・・・。

あたしの頬に伝わる、変な汗。

でも続きが気になる...

ハラハラしながらあたしは、次のページへと手が動く。

電車の駅の中...自分のうしろに気配を感じつつ、おそるおそる...後ろを振り向くと・・・!!


トントン...



「きゃああああああああ!!!!」



< 9 / 15 >

この作品をシェア

pagetop