パセリな彼女がついた嘘
嫉妬と束縛の権利
翌日の昼過ぎに目を覚ました僕がカーテンを開けると、
既に日は高く、窓は暖かく熱されていた。

それでも窓を開けて部屋に入る風は既に冷たく、
外に顔を出して息を吐くと、いよいよ白くなった。

ケータイをチェックすると、雪乃から次の休みの日程メールと、
ユミちゃんから昔と変わらぬアドレスで御礼のメールがあった。

僕は二人に返信することなく、瑠璃子さんへ発信する。
彼女が電話に出る事はなかった。

落胆をため息として吐き出し、ケータイを閉じた。
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