パセリな彼女がついた嘘
僕は溜まった洗濯物を洗濯機に詰め込み、
ワイシャツを駅前のクリーニング店に取りに行こうと
パジャマを着替え、少し厚手の上着を今年初めて羽織った。

財布をポケットに差し込み、ケータイを取り上げた時、
メールを受信した。

『ごめんなさい、今実家に来てるの、夕方から暇?』

着信の返信がメールと言うことに、
少し寂しさも覚えたけれど、心はすぐに躍った。

『暇だよ、連絡待ってる』そう返信した。
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