パセリな彼女がついた嘘
『そういう男は大概、
きちんと付き合っている女がいるんだよね』

「検事さん、物的証拠を提示してくれないと、
起訴事実を認めるわけには行きません」

『被告人は静粛に』

そう彼女が言ったあと、僕たちは笑った。

けれど、飲み込みどころの分からない、
堅い肉を食べている気分だった。
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