パセリな彼女がついた嘘
赤ワインをボトルで注文し、
僕がお互いのグラスに注ぎいれる姿を、
彼女は長い髪をいじりながら見ていた。

乾杯の後、話を切り出そうと僕は、

「彼氏とは、うまくいってる?」と尋ねた。

「お蔭様でプロポーズされたの、先月の誕生日に」



小田切さんの言った通りだった。
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