パセリな彼女がついた嘘
亜里沙の両親は、
彼女が高校を卒業すると同時に離婚した。

小田切さんには愛人がいて、一方的に離婚を言い渡し、
慰謝料と養育費を多額に払うと無理矢理にそれ成立させたらしい。

そんな彼女は父親を嫌って母親と暮らし、
苗字も母方に変えたのだと言う。

小田切さんは彼女に、
同世代と普通の恋愛をしてほしいと言った。

亜里沙の彼氏は18歳年上、
両親に程近い年齢の男との結婚を、
許すわけにはいかなかった。

母親が反対すると、彼女は一切の連絡を絶ち、
困り果てた母親が、小田切さんに相談を持ちかけた。
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