パセリな彼女がついた嘘
「亜里沙って、両親とは仲良いの?」

僕が探りを入れながらピザを皿に取ると、残りは1枚だった。

「うち、離婚してるの」

彼女はそう言ってワインを多めに飲み、
グラスはすぐに空いた。

何気なく家族の会話して、2本目のワインを頼んだ。

そのボトルが底をつく頃、
彼女はすっかりと冷えたピザを手に取り、

「父親嫌いなんだよね、私」と言った。

そして酔い始めた彼女は、
ドラマのあらすじを説明するように、しゃべりだした。
< 136 / 166 >

この作品をシェア

pagetop