パセリな彼女がついた嘘
彼女が帰った後、僕はやっと眠りにつき、
珍しく音にして眠ったケータイの着信音で目が覚めた。

寝惚けてケータイを開いて表示された名前に、
今度は眠気が吹き飛び、通話ボタンを押した。

『食べにこない?オムライス』

そう言った瑠璃子さんの声は優しくて、
僕はとてもゆっくりと、丁寧に「うん」と答えた。
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