パセリな彼女がついた嘘
肯定とも否定ともとれる笑顔をみせて
彼女が席を立ってトイレに向かう。

そのハイウエストのスカートで強調された、
女性らしい胴体の曲線を眺めながめてから、
僕は店員に会計の合図をする。


亜里沙には2年同棲してる18歳年上の彼氏がいた。

お互いに束縛を好まない関係を続けているうちに、
さまざまなことに無関心になってしまったという。

「いい男がいたら寝たいと思うけど、
関係を持ったって、それこそ分別はつけれると思うの」

そう、前回の議題の続きについて意見を述べる潔さ。

世に言う浮気が、彼女の世界では違う意味を持つらしい。

そのことからも、打席に立った悪魔は、
確実に放たれるストレートを待っていた。
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