パセリな彼女がついた嘘
「ありがとう」と「どういたいしまして」を
言い合い、別れ際に僕は、
「パセリ好きなの?」と聞いた。
すると彼女はかごの中を見つめてから顔をあげて、
「もし、パセリの乗ってないオムレツが出てきたら、
あなたはそれに気付くことができる?」
と言った。
あなたと言われたことに寂しさを覚えて、
「僕、悦司って言います、豊田悦司」と言った。
「瑠璃子です、沢木瑠璃子」
彼女が言い終わらないうちに、
「知ってるよ、ラピスラズリの和名でしょ」と言い、
僕は更に続けた。
「パセリについて考えた事はなかったけど、
今度おいしいオムライスの店に行きませんか?」
彼女はためらいながらも表情を緩めて言った。
「お店の売り上げに貢献してくれたから、いいですよ」
こんな僕を雪乃が知ったら、
やはり、愛想をつかされるのだろうか。
言い合い、別れ際に僕は、
「パセリ好きなの?」と聞いた。
すると彼女はかごの中を見つめてから顔をあげて、
「もし、パセリの乗ってないオムレツが出てきたら、
あなたはそれに気付くことができる?」
と言った。
あなたと言われたことに寂しさを覚えて、
「僕、悦司って言います、豊田悦司」と言った。
「瑠璃子です、沢木瑠璃子」
彼女が言い終わらないうちに、
「知ってるよ、ラピスラズリの和名でしょ」と言い、
僕は更に続けた。
「パセリについて考えた事はなかったけど、
今度おいしいオムライスの店に行きませんか?」
彼女はためらいながらも表情を緩めて言った。
「お店の売り上げに貢献してくれたから、いいですよ」
こんな僕を雪乃が知ったら、
やはり、愛想をつかされるのだろうか。