パセリな彼女がついた嘘
雪乃と離れて初めての冬、
僕は彼女のぬくもりの大切さを痛感し、同時に、
それに代わりを求めることへの重大なリスクも感じていた。

たった一度の怪我で選手生命を脅かされることがあるように、
致命的な罪を犯してはいけない。

今までの浮気と違うところが、
それが単純に欲に由来するものではなく、
寂しさを埋めるものでもあったから。


それが愛情に変わり、
雪乃との絆が風化することが怖かった。
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