パセリな彼女がついた嘘のレビュー一覧
いまの季節にぴったりでほんとに感動しました。 読みやすい文章の中に可愛らしさがにじみでてすんなりはいってきました。 雰囲気がとてもすてきで読んで損はないとおもいます!
自分のためにつく嘘と 相手のためにつく嘘がある。 前者だった悦司は雪乃を愛しながらも、瑠璃子に恋をする。 後者だった瑠璃子は悦司のために嘘をつく。 登場する女性の凛々しさや、奥ゆかしさに脱帽です。 丁寧な文や、きれいな描写。 とくに冬の空気感は、読んでいて冬が恋しくなりました。 だいすきな人を大切にしよう、そう思えるお話でした。
豊田悦司 通称トヨエツには、学生時代から付き合っている雪乃という素敵な彼女がいる。 彼女の好みの男性のタイプは 「冬の匂いの分かる人」。 その答えでこの人しかいないと決めた悦司だが、悲しいかな、男の性。 ちょっと謎めいたオムライスが好きな瑠璃子さんに出会い、惹かれていく… ちらちらと降る雪の綺麗さ。 派手すぎないイルミネーションの中を恋しい人の手をつないで歩く時の気持ち。 好きなのに、何故か独りだと感じてしまう夜。 そんなものたちを思い出させてくれる、冬にぴったりの物語です。 ぜひ、読んでください。 女性にも男性にもお薦めです。 読み終わった後、大切な人の声が聞きたくなりますよ。
真相の全てがわかったとき、そのような言葉が浮かびました。 心にふわっと入ってきて、ずしんと落ちる。 そんなお話でした。 冬好きの彼女も瑠璃色の彼女も、 憧れてしまいます。
普通のサラリーマンなようでモテる(いや、だらしない??)彼と 恋愛上手で相手を思いやれる彼女。 二人の出会う順番が違っていたら、この物語は違っていたかもしれない。 だけど彼女は嘘をついた。 相手を守る優しい嘘。 題名と章題を上手い具合にリンクされた、 美夜子さんの繊細で綺麗な文章で 益々この物語が素敵に仕上がりました。