ギア・ドール
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
弁財天は何も答えない。
知っているのに、答えないのか・・・。
それとも、本当に何も知らないのか・・・・・・・・・・。
『あなたは誰なの?』
もう一度、パソコンに書き込む。
手が震えていた・・・。
『・・・そうか・・・そういうことだったのか・・・。』
ようやく、浮かび出てきた文字。
弁財天を眺めると、目からオイルが流れているのが見えた・・・。
・・・・・涙?
泣いている・・・・どうして・・・・?
『さようならキラ・・・ホントに、愛していた・・・・。』
それが、弁財天の最後の言葉。
静かに緑に光っていた両目の瞳から光が失われていく・・・
・・・『愛していた』・・・?
まさか!!