―嘘つきオトコ―
「すいませんでした……」
結局、学校に着いた時には授業が始まっていた。
ちょっと怒ってる感じの先生の横には、澄ました顔してるタツ。
最悪だ~。
隣の席に座って、消しゴムのカスを投げてやった。
不機嫌そうな顔してこっち見てるけど、いいんだもん。
あたしは、幼馴染という関係でしかタツと繋がっていられない。
「じゃ、これで補習は終わり!!明日からは春休みを満喫していいぞ」
「やったぁ~野口先生ありがと」
「ダルかった……」
嬉しい反面、もうタツと2人きりでは居られいから寂しい気もする。