【短編】甘い強引彼氏。
強引彼氏。
「かっこいいよねぇ、光春君」
隣で顔を赤くして言っているのは、親友のアヤメ。
「華にはもったいないわ」
華とは、あたしのこと。
なにらもったいないのかというと、さっき言っていた、光春という人のこと。
光春……城島君はあたしの彼氏。
すーーーーーーっごくカッコよくて、
学校一モテるんだ。
そんな人となんで付き合ってるかって?
うーん、出会いはたしか、2年生になってからかな?
たまたま同じクラスで、席が隣だったの。
もちろん、顔にも惚れたんだけど、
冷たい目つきの割には、すごく優しくて面白いんだ。
だから、思い切って告白したの。