【短編】甘い強引彼氏。
あたしはそのまま自分の席へと座った。
「沖浦、どうした?」
話しかけてきたのは、同じクラスの奥口アキラ。
「え?」
「いや、かなりくらーい顔してたぞ」
そんなに暗かったかな?
まぁ、現に今落ち込んでるけど……
「なんかあった?」
「あー……うん、まぁ」
言いにくい。
なんか惨めになる。
「相談にのるぜ」
優しく言ってくれる奥口に、あたしは相談した。
あんま喋ったことない奴だったけど、相談すると結構頼りになるし、面白い。
「あはははは、だよなぁ」
なんて、大きい声で馬鹿笑い。
なんか嫌のこと忘れられそう。