【短編】甘い強引彼氏。
『OK』もらえたなも奇跡なんだけどね。
「でもなんで華なのかねぇ……」
アヤメが横目であたしを見る。
「うるさいなぁ!いいのっ!!OKくれたんだからっ!!!」
そうは言ってみても、実際付き合ってんのかな?
って思うことが多々ある。
キスとかは、もちろんある。
だけど、なんかそれも素っ気なくて。
それだからなのか、呼び方も下の名前の『光春』じゃなくて、苗字に君付けの『城島君』。
城島君はあたしのことを『華』って言ってくれるんだけど……
ほんとに彼氏彼女なのか。
そんな噂までたってる。
でもあたしは、城島君の『彼女』でいられるだけでいいの。
そばにいられればそれでいいの。