【短編】甘い強引彼氏。
「意外だけど、あいつ結構一途だよ。一回好きになったやつは、離さないしさ」
そうだったんだ。
「ヤキモチもやいてた」
「ヤキモチ?」
「ほら、沖浦さん奥口君と仲よかったじゃん?それで嫉妬したみたいよ」
急激に頬が赤くなる。
城島君が嫉妬なんて、信じらんないよ……
「きっと、色々すれ違いがあったと思うけど、光春のことは嫌いにならないでほしいな」
バンッ――
力強く屋上の扉を開けて、あたしは走っていた。
授業中なんて関係ないっ!
(そういえばなんで相田さんいたんだ?そんなことどうでもいいやっ)
城島君っ
城島君っっ!!